試験時間は60分となります。その中で2題のライティングを書くので多くの受験者にとって、制限時間はかなり厳しいものになるでしょう。コンピューター受験の場合、制限時間と文字数の自動カウントがあります。Task1は、概ね17分〜23分、Task2は概ね37分〜43分かけると良いでしょう。また多くの受験者にとってTask1から書き始めるのか、Task2から書き始めるのかが議論になりますが、練習段階でどちらも試してみて、自分の攻略しやすい方を選択しましょう。

Task1

主な受験者はアカデミックモジュールを受けることになるので、アカデミックモジュールのTask1の攻略法を紹介します。出るものはほぼ決まっており、150 words以上で棒グラフ、線グラフ、円グラフ、地図のテーブルなどの要約問題が出ます。 Task1で求められるのは、英語力意外にも統計を正しく読み取る情報処理能力が必要になってきます。書き方も決まっており、暗記の要素が非常に強いタスクになると考えて良いでしょう。模範解答がたくさん出ているので解答のレポートと出題されるグラフをうまく照らし合わせると良いでしょう。

Task2

多くの受験者にとって壁になるのはTask2でしょう。250 words以上のエッセイを書かなければなりません。Agree and disagree問題、Opinion問題、原因と解決策の問題など問題タイプはおおよそ8タイプになり多岐に渡ります。また採点項目に「Task Response」があり、問われたお題に全て言及しなければなりません。例えば世界の人口爆発のことを問われているお題でフィリピンの人口爆発のことだけをエッセイで書いたら全てに言及していないことになり、Task Responseの得点はわずかな点数しかもらえなくなります。対策法としては普段から他人の話をよく聴くことを心がけると良いでしょう。意外な方法かも知れませんが、他人の話をよく聴く姿勢はIELTSのお題をよく読む姿勢と等しいものがあります。基本的にパラグラフは4部で構成し、美しいエッセイを仕上げていくと良いでしょう。また意外かも知れませんが日本にはない概念を知ることも非常に重要になってきます。例えばGap Year、Parenting Courseなどが日本にはない文化でIELTSによく出題される概念です。文法項目でエッセイの中で入れた方が良いのは関係代名詞、受動態、分詞構文があります。採点官はエッセイの中でこの3つが入っているかどうかでその受験者の文法力を判別し採点していきます。また語彙も無理して難しいものを使わず、たくさん練習段階で書いて自然な表現を心がけると良いでしょう。IELTSは公式に暗記を禁止しています。また採点官も暗記した答えを見破るトレーニングを受けているそうです。自分の等身大の英語力で書くことを心がけましょう。

添削を受けること

独学が最も困難なのがライティングセクションになるでしょう。ライティングは書くことはもちろん大切ですが、スコアアップをするにあたり他者から自分のライティング(特にTask2)を見てもらうことがとても重要です。特に採点項目表にある「Cohesion and Coherence」は自分一人で解決することは困難です。スクールやオンラインサロンなどで積極的に他人に自分のライティングを見てもらい推敲を重ね、完成度の高いエッセイを作り上げていきましょう。