コンピューター受験、紙ベースの受験で唯一共通した受験形式になっているのがスピーキング試験になります。というのはどちらで受験してもテストセンターでネイティブスピーカーと直接話す試験形態だからです。ネイティブスピーカーからインタビューを受けて採点されることもあり、IELTSのスピーキング試験は試験として考えれば非常に異質だと考える受験者が多いかもしれません。インタビュー中は語彙、文法、発音、流暢性、一貫性 を試験官は見ています。セクションはPart1,Part2,Part3に分かれており合わせて約13分の試験になります。問題は毎年1月、5月、9月の4ヶ月おきに1年に3度変わります。それら問題の変わり目の月に受験する際はできるだけで他国の受験者の情報を多めに入手してどのトピックが出るのかは把握しておくと良いでしょう。
Part1対策
Part1はIELTSスピーキングの中で最も重要なセクションになります。というのは試験官はPart1からスコアリングを開始し、Part1の終了時点でスコアを定めそこからスコアを前後させているからです。Part1で失敗すると自分の欲しいスコア帯まで後から上げていくのは困難となります。対策法としては世界の他地域で出題されている問題をインターネット上で検索し、それを入手すると良いでしょう。実際のテストレポートと実際の問題が異なる場合もあるので、出題されるトピックについて話せるようになることを訓練すると良いでしょう。例えば、数学について聞かれる時期があると分かれば、数学についてに英語表現と自分の考えを持ち合わせておくと良いでしょう。そうすることでそのトレーニングしたトピックについて応用が効きやすくなり、柔軟な対応ができるようになります。
Part2対策
Part2は2分間スピーチになります。人、出来事、周りのもの、ある時などについて話せる練習をしておきましょう。気をつけたいのはアイディアのネタ切れになってしまうことです。その対処法としてそのトピックを3つに分けて話せるようにしておくと良いでしょう。人、出来事、周りのものであれば、過去、現在、未来の3部構成で話すことを勧めます。2分経つと試験官が止めてくるので話しすぎるぐらいがちょうど良いです。ある時についてとなるとこの方法は使えなくなってしまうので別の方法で3部構成を考えると良いでしょう。例えば、「あなたが初めて外国語を話した時について教えてください」というお題があったとします。この時に1.何語だったのか。2.どの場所だったのか3.その外国語のおかげでどんな出来事が起きたのかなど3部構成で話すことができます。試験官はこの時点でその受験者のスコアを90%は決めていると言われています。
Part3対策
Part3はPart2に関連したトピックで試験官とのディスカッションになります。ディスカッションと言ってもPart1のような形式で質問に対する応答をする中で試験官がよりPart1よりは答えに対する理由などを積極的に尋ねてきます。Part2まででスコアがほぼ決まってしまっているのでここではパフォーマンスを落とさないことを重視すると良いでしょう。試験官がPart2の受験者のレベルに応じて質問の難易度を変えてくるので、こちらはPart1以上に出題されるトピックについて話せるようにすることを重視すると良いでしょう。
オンライン英会話
よくスピーキング対策で活用されるのがオンライン英会話になるのではないのでしょうか。気をつけなけれならないのは、講師がIELTSの採点項目を知っているかどうか、講師が喋りすぎてないかどうかです。前者に関してはPart1では特にその受験者がどのように自然に話せるかを見ています。つまりどのように会話独自の表現を使うかを見ているのです。リーディングでたまに見るような難しい単語を話してしまうと不自然なスピーキングとなり、その部分に関しては採点されません。後者に関しては、講師の腕の問題かも知れませんが、その講師のスピーキングをどんなに聞いてもこちらが話す機会がなくなりこちらの練習にならなくなってしまうので、オンライン英会話を活用する場合、質問集や過去問を講師に送り、それを元にしてこちらが話すと良いでしょう。
独り言
独り言はスピーキング力を上げるのにかなり有効なトレーニング方法となるでしょう。オンライン英会話と異なる良さとしては自分で勝手に話すことができることです。与えられた質問を想定し、それに対する回答を話すのはその人のスピーキング力をかなり上げることに寄与するでしょう。ただ、注意点としてはIELTSの勉強は4セクションあることもあり、個人差はあるかもしれませんが孤独を感じることが多いかもしれません。なのでオンライン英会話や直接誰かと話すなどの合間に独り言でトレーニングを積むと良いでしょう。孤独感を全く感じない人は独り言だけでも良いかも知れません。
スピーキングのマジック
最初に言うと、どの試験会場で受けても本質的なその人の英語力は変わりません。だからスピーキングで高得点を得る方法は自分が英語を話す練習をすることです。ただ、私自身試験会場によるバラツキはあるように思っています。。。これは日本国内のIELTSの試験会場で起きたことなのですが、ある団体で受けるとスピーキングが6.0で返ってくるのですが、ある団体で受けると必ず6.5を越えて返ってきておりこれは同じ方針で受験者を見ているのか、とても不思議に思ってしまいます。もちろん点数が低く出た団体では自分の無意識の世界で調子が悪かったのかもしれないですが、結果を受け取った時ちょっと信じられなかったです笑 今となっては、本当に笑い話ですが笑